11歳の少年が抱くほのかな恋心と冬の思い出
(2007 中国・日本)

監督・脚本:李継賢(リー・チーシアン)
出演:張登峰(チャン・トンファン)、李傑(リー・チエ)、沈佳妮(シェン・チアニー)
文化大革命を終えた中国が、「改革開放」へ向けて大きくかじを切った1978年の冬。
北部の小さな田舎町に北京から一人の少女がやってきた。
寒々しくどんよりと曇ったこの町に、突然現れた美少女。まばゆいばかりの姿に、
田舎暮らしの兄弟はひと目で心を奪われてしまった。
少女に近づこうとする兄と遠くから二人を見つめる弟。やがて、兄の思いは
少女に届くようになりやがて・・
11歳の少年・ファントウ(張登峰=チャン・トンファン)の目を通して描かれた、ひと冬の思い出。
中国第六世代を担う俊英、李継賢(リー・チーシアン)監督が、幼い少年の胸に刻まれた
鮮烈な思い出を、ノスタルジックな風景ととも描いています。
内気で無口なファントウは、いわゆるいじめられっ子。親に隠れて好きな絵を
描くことが唯一の慰めの毎日。
そんなファントウがある日、北京からやってきた美少女・シュエン(沈佳妮=シェン・チアニー)に
絵をほめられたからそれは、大変!! だって初めて人にほめられたもの。それもみんなの憧れの的、
シュエンから。
でもシュエンは18歳の兄・スーピン(李傑=リー・チエ)と次第に親しくなっていくと、
ファントウはなんとも複雑な気持ちになるのでした。
全編を通じて人物も風景も、ロングショットの撮影のおかげで、まさにファントウの
昔を懐かしむ気持ちがよく表現された、魅力的な映像になっていると思います。
2007年東京国際映画祭コンペティション部門審査員特別賞受賞
6月14日からユーロスペース(東京・渋谷)ほか、順次全国で公開。
詳しくは公式サイトまで。