希土類(きどるい、レアアース)
1)希土類とは?
希土類は、原子番号57番のランタン(La)から71番のルテシウム(Lu)までの
15元素のグループ(ランタノイド)に、原子番号21番のスカンジウムと39番のイットリウム(Y)を
加えた17元素の総称です。それぞれ化学的性質が非常に似ており、しかも一緒に産出されます。
18世紀末にフィンランドの学者が発見したときに、それまでに知 られていた一般の土類と
同類であるが稀少なので希土(レアアース)と名付けられたそう。
1)資源としての希土類
希土と名づけられたことから「わずかしか存在しない」と思われがちですが、
豊富に存在する資源です。
希土類鉱石は、チタン鉱石や鉄鉱石等の副産物として産出され、
産地としては、中国、 オーストラリア、インド等などです。
さらに最近の研究では、日本国内のマンガン鉱床に花崗岩を上回る割合で
希土類が含まれていることがわかり、新たな資源として注目されています。
資源量的には、世界の需要を数百年満たすことが出来ると言われています。
日本の場合、現在は主に中国から輸入し原料の精製、調製、加工を行っています。
希土類の生産は中国が世界の9割近く(鉱石ベース)を占めており、一方消費量では
日本が約半分を占めています。
3)用途
希土類の多くは優れた科学的、物理的性質を持っており、用途はさまざまです。
特に、コンピュータ、情報通信機器等に用いられる電子材料や
自動車の排気ガス浄化用触媒等の素材としては、必須のものです。
具体的には、水素吸蔵合金、二次電池原料、光学ガラス、強力な永久磁石、蛍光体、
研磨材などの材料となります。
またマグネシウム合金に微量添加することで、機械的特性を向上することが知られています。