レアメタルの世界的高騰
現在、レアメタルの相場は、かつてないほどの高騰を続けています。
その原因は、レアメタルを安く輸出していた中国をはじめとする資源大国が経済成長とともに、
レアメタルを自国で保有、消費するようになったからです。
今までは、先進国だけの市場に新興諸国が加わり、
ただでさえ供給量が少ないレアメタルをめぐり、激しい争奪戦が展開されています。
同時に、レアメタルの枯渇が大きな問題になりつつあります。いくつかのレアメタルは、
すでに10年以内に枯渇すると発表されています。
その他のほとんどのレアメタルも数十年以内に枯渇するだろうと、専門家たちは予想しています。
そのため最近は、価格の高騰が起こっており、2002年から2007年の5年間で
たとえばニッケルの価格が8倍になり、モリブデンやレアアースなど多くの鉱種で
価格が数倍に跳ね上がっているのが現状です。
一方でレアメタルは用途が狭いために、代替財が開発されると需要が急減する、
という特徴があるので、価格の変動も不安定であるという側面もあります。
こういった状況から、各国の外交戦略上のカードとしても
レアメタルは、かつてないほどの重要な役割を果たすようになっています。